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自分の味方は自分

 自分の味方は自分です。また、自分の一番の応援者も自分なんです。

 

皆さんは、感じたことはありませんか?

 

物凄く落ち込んで、悩んで、苦しくて、今ここから逃げ出したい死にたいぐらいな状態なのに

 

どこか“そうじゃないよ。そんなことないよ。何とかなるしなんとでもなるから大丈夫だよ。”と思っている自分がいる。

 

これは、自分の中にもう一人の自分がいるからです。

 

このもう一人の自分が味方です。

 

この自分を味方にするには、今の自分の気持ちに素直になり『受け入れて、認めて、許して、感謝する』ことです

 

では具体的に見ていきましょう。

 

①『受け入れよう』

 

今の自分の状況、状態、気持ちを受け入れましょう。

今起きていることは紛れもなく事実です。

否定してはいけません。

 

人間って「やるなやるな」「見るな見るな」と言われれば、やりたくなるし見たくなるものです。

 

それと一緒で否定するから、悩み、苦しみ、辛くしんどくなるんです。

 

だから、あれこれ考えずに今自分にいま起きていることを素直に受け入れることです。

 

 

「今起きていることは事実なんだから“まあ、しょうがない”」と。

 

“まあ、しょうがない!”

 

 

この“まあ、しょうがない!”これが大切な考えで、諦めの考えではないんですよ。

 

「しょうがないじゃない。今こんな状況、状態だから。今そんな気分なんだから。そんな時もあるでしょ。」

 

という受け入れの言葉なんです。

 

いい意味での開き直りの“まあ、しょうがない!”でもあります。

 

 

②『認めよう』

 

今の自分の状況、状態、気持ちを認めましょう。

今の自分の状況、状態、気持ちを認めたくないから

“こんなはずじゃない。”

“これって絶対おかしい。自分はこんな人間じゃない。これは本当の自分じゃない。”

などと、つい思ってしまいます。

 

これは思えば思うほど悩み、苦しみ、辛くしんどくなるんです。

 

だったら認めちゃおう。「こんな自分も自分だよ」ってね。

 

だってさ。

 

どんなにいろいろなことに強い人でもポジティブな人でも、いつもその状態を維持しているわけではないと思います。

 

顔や態度に出さないだけで、悩むこともあれば苦しく辛くしんどい事あると思います。

 

ただ、そのことを認めて切り替えを早くしているだけだと思います。

 

「だけど、自分には、中々そんな風にできないよ」と思ったら認めるだけでもしてみましょう。

 

 

「こんな自分も自分だよ」ってね。

 

 

③『許そう』

 

今の自分の状況、状態、気持ちを許しましょう。

「こんな風になったのは、自分のせいだ。こんな自分が許せない。」

と思っていると、自分を責めることになり、

許せない自分が出てきて余計なことを思ってしまう。

 

それが元で悩み、苦しみ、辛くしんどくなります。

 

だったら、「こんな自分でもいいんだよ。これも自分だよ。OK!OK!」と自分を許すことです。

 

人は誰しも完全じゃない。

 

常に平常心でいられるわけではないんです。

 

時に上がったり下がったり波があり、一定に保つことは非常に難しいのです。

 

だって考えてみて下さい。

 

TVでいろいろな分野で名人、達人と言われる人達のほとんどがインタビューで質問に答える言葉で

 

「今まで満足な物が出来たことはありません。一生修行です。」のようなことを言います。

 

また、仏教の修行の一つは、悟りを開くこと、常に何事にも動じない心を作ることです。

 

でも、どんなに修行を積んだ僧侶でも中々その境地まで行く人はいないと思います。

 

だからその境地に至るために一生修行するんです。

 

だけど、自分たちには中々ハードルが高いですよね。

 

だったら自分たちに出来ることは、まず自分を許すことです。

 

 

 

「こんな自分でもいいんだ。これも自分だよ。OK!OK!」とね。

 

 ただし、注意してください。今の自分から逃げるために“あいつのせいで、あいつのおかげで自分はこんな風になった。許せない。”と他人のせいにしてはダメですよ。恨み憎しみが湧いてきて、もっと自分を苦しめることになるからです。

 

 

④『感謝しよう』

 

 今の自分の状況、状態、気持ちに感謝しましょう。

 

「感謝する」“何っ?それ?”って思いますよね。

 

それはですね。

 

漫画、アニメ、小説なんかでの設定でどん底にいて途方に暮れている主人公が、通りすがりの老師だったり賢者だったり勇者だったりがよく言うセリフで

 

「お前は、まだ生きているじゃないか。生きているだけでも凄いことじゃよ。生きていることに感謝することじゃよ。

 

というようなものがありますが、そうなんですよね。

 

何気にサラーッと読んでいるけどよく考えてみると、もの凄く大切なことを言ってるんですよ。

 

それはね。『生きていること』なんですよ。

 

なに当たり前のことと思うかもだけど、

 

この当たり前が一番大事なんですよ

生きているから自分の状況、状態、気持ちに悩んだり、苦しんだり、落ち込んだり、悲しんだりできるんです。

また、逆に嬉しい、楽しい、気持ちいい、喜ばしいなんてことも起きるし、そんな気持ちにもなれるんです。

生きていればこそ。

 

だから、朝起きたら

 

「おはよう。今日も自分は生きている。すばらしい。偉いよ。ありがとう。」

 

 

と自分に対して言ってみましょう。

そしてどんな状況、状態、気持ちでも生きている自分にエールを送りましょう。

 

 

「フレーフレー自分!すごいよすごいよ自分!」ってね。

 

 

まとめ

 

今の自分の状況、状態、気持ちに対して受け入れて、認めて、許して、感謝しましょう。

 

誰に対してっていったら自分に対してです。

 

何故なら自分の味方は自分で、一番の応援者も自分だからです。

 

自分を愛してあげること、労わってあげることが大切です。

 

生きていればいろいろなことが起きます。

 

起きたときは、

「まあ、しょうがない」

「こんな自分も自分だよ」

「こんな自分でもいいんだよ」と気持ちを持っていくことで楽になるんじゃないかなと思います。

 

ところで、ハワイには昔からホ・オポノポノという心の浄化法があります。

 

これは、心に湧いた不安、心配、悩み、苦しみに気付いたら

「ありがとう」

「ごめんね」

「ゆるしてね」

「あいしてる」の4つを

自分自身につぶやき続けると心が浄化されると言われるものです。

この4つの言葉の前後にその時の心に働きかけるように言葉をつけてつぶやくともっといいと思います。