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自分の気持ちと向き合おう③

 「このままじゃいけない」と今、何かをやろうとしている自分がいる。今、自分の周りで何かが動こうとしている。自分の中で新しい世界が開けようとしている。ようやく新たな一歩が踏み出せる、光が差すと喜んでいる一方で相変わらずビビッて動けない自分がいる。どうしようか迷っている自分がいる。特に人間関係が原因で心が病んでしまったなら尚更です。また同じことで苦しむのではとつい思ってしまいます。でも、「今のままではいけない」と分かっているんです。そんな自分と向き合って前へ進めるには「ビビる弱い自分を認める」「ハードルを低くしよう」「今できることをやる」の3つです。これらについて具体的な方法、考え方、気持ちの持ち方について見ていきます。

 

①『ビビる弱い自分を認める』

 新しい事やったことのない事に対して「自分ならできる!」と自信を持って行動できる人は非常に少ないと思います。最初は誰でもたいていビビります。あなただけではないんです。ただ、その度合いが大きいか小さいかの違いでしかないんです。

 まず、ビビっている自分も自分。そんな自分を認めて愛して可愛がってあげることです。

 そして、次にちょっとでも勇気を出して心の扉を開けて、一歩を踏み出すことで目の前に道が開けていきます。恐る恐るでもいいですよ。震えてもいいですよ。嫌だなと思ってもいいですよ。ちょっとだけ心の扉を開けて「まっ、なんとかなる大丈夫。大丈夫。」と自分に言い聞かせ大きく深呼吸して肩の力を抜いて“えいっ!やっ!”と一歩前に足を出すことです。

 ビビる弱い自分を認めて、ちょっと向上心を持つことが大切です。

 

②『ハードルを低くしよう』

 何か始める時ついつい最悪なことを考えてしまう。“もし何か起きたらどうしよう”“もし失敗したら取り返しがつかない”“私がやったことで周りにすごく迷惑をかける”とビビってしまって何も出来なくなってしまう。でも、これは知らず知らずのうちにハードルを上げてしまっているからなんです。やる前から上げてしまうと乗り越える前に途方に暮れて挫折してしまいます。それが、最悪な考えを生むことになります。

 では、どうすればいいかっていうと、階段に例えると一段がもの凄く高い階段を必死に登るのではなく、1cmいや1mmの高さの階段にして一段一段登っていくことです。一段登れたら“やった。よし。次。”また一段登れたら“やった。よし。次。”と一段一段ゆっくりとでいいから登っていくことです。いずれ頂上にたどり着きますからね。

 例え小さくてもいいから“やった。出来た。”を繰り返していくことです。小さな達成感をたくさん積み重ねていくと気が付いた時には“こんなに出来た。出来ていた。”と大きな達成感を感じることができるでしょう。

 私は、人が三日かかるところを一日でやってやろうと思っていた時がありました。でも中々そうはいかなくて悩み苦しむことが多かったです。今は、人が三日かかることを何日かかってもいいからやろうと考えを変えました。

 人それぞれ能力が違います。自分の能力を知った上で無理なくやっていくことが大切です。

 

③『今できることをやる』

 「今できないこと」と「今できること」。どうしても「できない」方へ目がいくが、誰でもすべてできるわけではないんです。自分の「今できない」を知ったうえで「今できる」ことに目を向けましょう。「できない」ものは「できない」と考え「できる」ことをまずやって「できる」ことを増やしていきましょう。「できる」ことが増えてくれば自信がついてきて「今できない」ことにもチャレンジできるようになりますよ。

 そして、「今できること。今やること。今やっていること。今やりたいこと。」今、自分の心に問いかけ自分の心の感じるままに、素直にあれこれ考えず、愚直に淡々と、しかし楽しみながらやってみましょう。結果は後からついてきます。

 

まとめ

 自分が何かやろうとする時、自分の周りで何か動こうとする時、落ち込んで立ち直ろうとする時程度の差こそあれ誰でもビビりますよね。「絶対うまくいく。大丈夫。」と100%自信を持っている人は中々いないと思います。ましてやネガティブ思考タイプの人のビビり度は大きいと思います。でも何とかしたいという気持ちはある。だったら、ビビる弱い自分を認め、今自分のできることをハードルを低くして、恐る恐るでも震えても嫌だなと思ってもいいので一段一段ゆっくりと階段を登るように進んでいきましょう。いずれゴールに到着します。そのころには、変わっている自分に気付くでしょう。焦らないように。