毎日毎日、朝起きると会社、学校に行くのが億劫で、
“それでも”と思って頑張って行って帰ってくると
気疲れでへとへとなんてことはないですか。
“もう何もしたくない。何もできない。”という状態でバタンキュー。
そしてまた、次の日が来る。それの繰り返し。
こういうのって、しっかり睡眠取れていると思っていて、だから大丈夫と思っていても
知らず知らずのうちにステルスストレスとして溜まっていくんですよね。
これは、程度の差こそあれど誰にでもあることですが、
特に育ってきた環境、性格、考え方によりそれがひどくなり、
悩み、苦しみ、最終的には出社拒否、登校拒否に繋がっていくこともあります。
精神的身体的にに病む可能性もあります。
その原因を探り、解消するように自分を持っていくことが大切です。
さて、あなたには次の事柄でどれか当てはまるものはありますか?
◉ (ついつい)人の顔色を窺ってしまう。
(今のでよかったか気になる。自分はどう思われているか気になってしかたがない。など)
◉ 人の言動に心が振り回される。
(私、今、怒られた?いじわるされた?褒められた?など)
◉ その場の空気を敏感に感じ取ってしまう。
(何かみんながよそよそしく感じる。何か違和感を感じる。今日は昨日と何か違う。など)
◉ 声・音や光が異常に気になる。
◉ あれこれと考えすぎてしまう。推測してしまう。
◉ いつもこの場所の水が合わない、この場所に慣れないと感じている。
「あることはあるけど大したことないよ。全くないよ。」という人は大丈夫です。
気疲れしてもすぐに解消できるでしょう。
しかし、
「当てはまる。物凄く当てはまる。いつもあるよ。」という人は、なかなか解消できないかもしれません。
それは、仕事や授業が終わってもいつも心の何処かに引っかかっていて、気が抜けないからです。
原因として考えられるのは
◉ 小さいころ親が厳しかった。いつも怒られていた。
◉ 逆に全く子供に関心がなかった。放任されていた。
◉ 親に褒めてもらいたいために、いろんな事を一生懸命に頑張ってきたのに褒めてくれなかった。
子供は、身近にいる大人に(特に両親に)
自分のやった良いこと、
出来たこと、
頑張ったことを認めてもらって、
褒めてもらうことで
少しずつ承認欲求を満たしながら
自立(大人と言ってもいいかも)に向かって成長していくのです。
それが少ないと寂しい気持ちでいっぱいになり、
親の顔色ばかり窺って、
いつも気になるのは親の顔色、言動、家庭内の雰囲気、
で、
自分の人生が主役なのに脇役になってしまいます。
これが大人になりその対象範囲が、先生、同僚、上司などに広がっていきます。
更に、
◉ 小学校・中学校・高校でいじめられていた。誰も助けてくれなかった。
これも
“どうすればいじめられないか。今日はいじめられないかな。”と、
そればかりが気になり、
結局、いじめっ子の顔色を窺ったり、クラス内の空気の変化に敏感になります。
これが続くとどうしても
自己肯定感は下がり、
常に人の目が気になり、
周りを気にしすぎるようになり
更に
周りに気を使いすぎるあまり気疲れでへとへとになります。
これが原因のすべてでは、無いですが大いに関係があると思います。
しかし、たとえこれらのことが原因でトラウマ的になっていたとしても、
すべて過去の出来事です。
終わったことです。
一度刷り込まれたことは消すことは出来ませんが上書きすることは出来ます。
気疲れを解消することで少しずつ上書き出来ると思います。。
解消ポイントは、
自分の原因となっている部分を探し受け入れ、
日常生活の世界を遮断することと
スイッチのオンオフをしっかりすることです。
具体的には
「流す」
「非日常の世界に身を置く」
「一人になれる世界に身を置く」
「自分の好きなことをやる」
「自分がやりたいと思ったことをやる」
です。
①『流す』
流そう。
仕事や学校に行ったら昨日と違う雰囲気。
自分を見る目がきつく感じる。
自分に対する当りがきついように感じる。など、
特に人の目や言動に敏感な人ほど感じちゃうこの違和感。
なんかしんどいですよね。
それだけで気疲れしちゃいますよ。へとへとになりますよ。
こんな時は、
「こんな日もあるさ。こんなこともあるよね。」と気持ちを切り替えて流しましょう。
そして、一日をやり過ごしましょう。
終わったら、
「あ~。終わった終わった。色々あったけど終わりよければすべてよし。」
と声を出して言ってみましょう。
声を出してですよ。
そして、自分の気分転換になる事をしましょう。
明日は明日。明日はまた変わっています。
②『非日常に身を置く』
日常では味わえない所に行くなり、
味わえない事をやったり、
とにかく自分の日常の世界から全く交わらないであろう世界に身を置きましょう。
一人でもいいですし、仲のいい友達とでもいいですよ。
大事なのは、日常の世界と切り離すことです。
その時だけは、忘れましょう。
手近な所では遊園地、動物園、温泉、サウナ、旅行、神社仏閣巡りなど探せば自分に合った所があるはずです。
「ここでは、自分は自由だ。誰にも気を使わないで済むぞ。」と心を解放してあげましょう。
そして、マインドをリセットするのです。
③『一人になれる世界に身を置く』
今度は一人になれる世界に身を置きましょう。
特に人と接することがストレスで気疲れをしてしまう人は、
非日常の世界にも人がいると全然知らない人にも気を使ってしまい疲れてしまいます。
ですからなるべく人のいない所を探して一人でのんびりとくつろぐといいですね。
例えば、シーズンオフの一人キャンプ、一人での釣行、誰もいない家で一人ゴロゴロ、一人ハイキングなど
自分に合った世界に身を置きましょう。
ちなみに、余談ですが、私は、一人で神社仏閣を回るのが好きです。
メジャーな場所は好きですが、マイナーな場所でも歴史があり、
かつ、地元の人たちに愛されている場所で観光客のあまり来ない
神社仏閣巡りが好きです。
また、誰もいない海も好きですよ。
癒されます。
「一人っていいね。心癒される。ホッとする。」と心を解放してあげましょう。
④『自分の好きなことをやる』
人間って好きなことをやっていると嫌なことを忘れることが出来ます。
よく好きなことをやってたらいつの間にか夜になっていた。
時が経つのを忘れていた。
なんてことはないですか。
好きなことをやることで気疲れは解消されるんですよ。なんだっていいんです。
悪いこと以外では。
外に出かけようが、家に籠っていようが、自分の好きなことをしましょう。
⑤『自分のやりたいことをやってみよう』
これは、やりたいと思っていたけど
今一つやる勇気がなかったことや、
やる期会がなかったこと、
やるお金がなかったことなど、
今までやれなかったことをやってみようということです。
新しいことに取り組むことでそちらの方に意識が向き、
興味が出て楽しくなれば上手く気持ちの切り換えができるようになり
気疲れも解消されると思います。
気疲れしてしんどい時がチャンスです。
「よし。やってみよう。」と気持ちを前向きに、チャレンジしてみましょう。
まとめ
会社、学校、近所づきあい、など人と接する限り気疲れはします。
特に、閉鎖的な狭い社会なら尚更です。
そんな中においても上手く解消できる人とできない人がいます。
様々な要因により人の目や言動に敏感だったり、
その場所の空気や雰囲気に対して馴染めなかったり
違和感を感じやすい人は気疲れを引きずりやすいですし、解消できずらいです。
そんな時は、一時的に日常の世界を遮断し非日常に身を置き、
気持ちのスイッチのオンオフをしっかり切り替えることで解消されると思います。
大切なのは、様々な人の目や言動に
引きずられない、巻き込まれない、急がないです。
自分自身をしっかり持って、自己肯定感を上げていくことです。