ちょっとミスをした。
叱られた。
いじわるされた。
注意された。
自分がいいと思って判断したことなのに何か湧き出る罪悪感。
他の人にとっては、ほんとに大したことのないレベルの事なのに、
その人にとっては重大な出来事で、
そのことをいつまでも引きずってしまう。
そして、その事について、色々妄想 (ネガティブなことが多いです。) して、
いつまでもクヨクヨ、鬱々してしまう。
時には、それがもとで精神状態が不安定になり、
仕事、日常生活にも支障をきたしてしまう。
そういう何事も引きずりやすい人 (実は私もそうです) は、どうすれば引きずらないようにするか。
また、引きずったとしても直ぐに断ち切れるか?
それは、「素直になる」「開き直る」「思い込みを捨てる」です。
①『素直になる』
「素直」を辞書で調べてみると
●飾り気がなく、ひねくれていない様子
●人に逆らわない様子
●ありのままでさりげない様子
などと書いてあります。
確かに本当に素直な人って、素敵ですよね。
だから、当然上司や先輩に可愛いがられることが多いですし、
友達が多いですし、
男女問わずモテます。
その結果、色々な場面で成功している、成果を上げている印象を受けます。
こんな人は、何かにつけて引きずることはないですよね。
それでは、素直になりましょう。
その為には、その障害となっているものを取ることです。
ⅰ)恥ずかしいという気持ちを捨てましょう。
何かにつけて自分のしていること、したことについて、
恥ずかしいという気持ちがあると、
その後ろめたさから思ってもいない言動が出てきます。
それが誤解を生みます。
「えっ!そんなつもりじゃないのに。」とか
「そういうつもりで言ったわけじゃないのに」
「何でそうなるの?」
なんて経験ないですか。
ⅱ)自分の中にある(隠れている)小さな要らないプライドを捨てましょう。
自分のプライドが邪魔をして、人の言うことが聞けなかったり、
指示どおりやれなかったりってことないですか。
また、自分のプライドが高くて人を見下したり、
バカにしたりしてないですか。
大概、そんなプライドは独りよがりなものが多いです。
人に受け入れられるものではないですよね。
だったら損なだけですから捨てましょう。
「何で私がこんな事をしなきゃいけないの」
「何で私よりあの人の方が評価されるの」とか
「私は悪くないのに、何で私ばっかり」
「私のレベルはこんなものじゃない」
などの考えが湧いてきたら
要注意です。
ⅲ)自己肯定感を上げましょう
自分に自信がなく、
自己評価が低く、
自己肯定感が低い人は、
自分に自信が持てないためにどうしても何かにつけて遠慮がちになり、
一歩も二歩も引いてしまいます。
また、やる度に何か言われるんじゃないかとビクビクしちゃいます。
しかし、やったこと、言ったことに対して誰も何も言わなかったってことは、
“OK”という事なので自信を持っていいんですよ。
でも、どうしても自信が持てなくて
「これでよかったかな」
「こんなこと言ったけど怒られないかな」
「自分なんかがやっていいのかな。言ってもいいのかな。」
などの気持ちが湧いてくるのなら周りの人に聞いてみましょう。
そして、少しずつでいいので自己肯定感を上げましょう。
自分を愛しましょう。
自分を好きになりましょう。
自分に自信がなく、
自己評価が低く、
自己肯定感が低い人は、
自分のことが嫌いな人が多いです。
自分の味方は自分です。
Ⅳ)ミスをしたら直ぐに謝りましょう。
誰でもどんなベテランな人でもミスはするんだよね。
ただ、その時に直ぐにミスを認めて謝り、
修正すれば済むことなのに、
恥ずかしさや変なプライドが邪魔をして謝れない。
そして、いつまでもそれを引きずって、
「あ~あ。しくじちゃった。自分ってダメだな。」
「あの時ああすればよかった。こうすればよかった。」
「あの時、謝っておけば」
と後悔ばかりしてしてしまいます。
そんなことに無駄な労力を使うんだったら、
さっさと謝ってやり直せばいいんですよ。
Ⅴ)してもらったら直ぐにありがとうを言いましょう。
「ありがとう」という言葉、
簡単そうに見えて難しいという人がいます。
照れくさいのか、恥ずかしいのか、
特に家族、友達、パートナーなど自分に近い人に対して尚更。
でも、「ありがとう」という言葉は人と人との間をうまく繋ぐ魔法の言葉なんですよ。
「ありがとう」と言われて嫌な気持ちを抱く人はいないと思います。
どんどん使いましょう。
②『開き直る』
「あ~あ。やっちゃった。どうしよ。」
「迷っていたけど、決めちゃった。買っちゃった。」
「あの子とケンカしちゃった。」
「大ピンチ」
など生きているうちには色々な事が起きます。
生きているうちはしょうがないんです。
だったら受け入れていくしかないんです。
「起きた事は過去の事。戻れないし戻せない。」
「起きちゃったのだからしょうがない。」のです。
それをいつまでも引きずってクヨクヨ、鬱々しても解決しません。
ですから開き直ってどうすればいいかを考えることです。
どうすればいいか分からなかったら、
これも開き直って周りの人に尋ねてもいいですね。
傷口を広げないことです。
ところで、「ピンチはチャンス」と言いますが、
それはいつもポジティブ思考の傾向の人の言うことで、
いつもネガティブ思考の傾向の人には「ピンチはピンチ」なんですよ。
ですから、
「ピンチはピンチ」という事実を認識して、
それこそ開き直って、
じゃあどうすればいいかを考えることです。
③『思い込みを捨てる』
何かしてしまった時、
ミスをした時、
病気で休んだ時、
何か言った時、
など何か起きた時に、
ついつい
「どう思われただろうか。」
「ダメな奴だ。とレッテルを貼られるのでは。」
「村八分にされないかな。」
「上から何か言われないかな。」
「クビになるんじゃないかな。」
などネガティブな妄想が湧いてきて、
誰もが気にしないような事を重大な事の様に捉えて、
“みんなそう思っているはずだ”と思い込み、
それに縛られてビクビクしてしまう。
これは、心理学でいうところの
読心術(証拠もないのに他人の考えを決めつける)と云うもので、
情報処理の間違いです。
大抵は、取り越し苦労で終わることが多いのです。
周りは、そんなに気にしてないことが多いですよ。
自分だけが変に気にしすぎて“あたふた”しているのです。
時間がたてば皆忘れていますよ。
早ければその日のうちに「そんなことあったっけ」となります。
とにかく、思い込みを捨てて
“まあしょうがない。なるようになるさ。”
ぐらいの気楽さで生きましょう。
極端な話、命まで取られる訳ではありません。
まとめ
ちょっとミスをした。
叱られた。
いじわるされた。
注意された。
自分がいいと思って判断したことなのに何か湧き出る罪悪感。
更に、普段気にならないのに誰かから言われる些細なことが気になり、
いつまでも引きずってしまう。
そして、その空気感、雰囲気の変化に異常に反応してしまう。
そして、相手の気持ちを勝手に邪推してビクビクしてしまう引きずりやすい人。
これを断ち切りましょう。
先ずは、
「自分が思っているほど人は、あなたの事に関心がないのだ。」
と認識する事です。
次に、「素直になる」「開き直る」「思い込みを捨てる」を行い、
引きずられやすい自分に“さよなら”をしましょう。
ところで、
「素直」の意味を「上司、先輩、親、人の言うこと命令に従順に従うこと。」
「人の言いなりになること」
と捉えている人がいたら、この考え方は、危険ですよ。
一つ間違えると、社畜的・奴隷的になったり、操り人形になりかねないです。
知らず知らずのうちに自分が壊れていったり、壊される可能性があります。
私は、「素直」の意味をこう考えています。
「素(おおもと)に直(じかに)」で
「おおもと」は「真っ白な本当の自分自身」で
「じかに」は「その自分に直に接する」で
そこから
●飾り気がなく、ひねくれていない様子
●人に逆らわない様子
●ありのままでさりげない様子
という意味になったと思います。
人間の心は本当はまっさらなのです。
それが、正邪、善悪、表裏、など
色々なものに囚われて覆われているのです。
ですから、
本当の自分の心を取り巻くものの中にある自分自身に
問いかけ答えを聞き対応していくことが
素直ということだと。
自分の心に素直になって生きてみましょう。