人と会った時、
“なんでこの人は私を睨んでいるのだろう。今日は怖い顔をしているように見える。”と、
その人が、なんか怖く感じたり、その人の目が怖く感じることはないですか?
街を歩いている時にすれ違う人達や人が集まっている場所に行った時、
“何か分らんけど、みんなが自分を見ていて睨んでいるような気がして落ち着かない。”
という感覚。
対人恐怖症ではないですが、常に人の目や言動が気になりビビッてしまう。
普段顔を合わせている人、友達、会社の人間ですら
時には、
言動に表情にその場の空気にビビり怖くなってしまい、
“嫌われたんじゃないか?”
と疑心暗鬼になってみたり
“どうしたらいいの?”
とパニックになったりすることもある。
「いつもというわけではないが時々はあるよ。」という人は多いのでは?
人は、何かにつけて比較対象を見つけて自分の今の状態・状況や位置付けをして、
それに合わせて対処する動物なのでしょうがないのですが、
特にHSP(色々な事に対して繊細過ぎる人)の傾向の強い人は結構辛いものがありますよね。
(実は私もその傾向が強いのです。)
今回は、それを克服しましょう。
少しでも役にたてれば嬉しいです。
①『見方を変えよう』
人間いつも気分・気持ちや体調が一定で安定しているわけではありません。
良い時もあれば悪い時もあります。
あなただってそうでしょ。
ですから、特に何かしてしまったわけではなのに
“今日はいつもと違って何かおかしい。私に対する当りがきついな。”とか
“さっきまで良かったのに今は・・・。私何かしちゃったかな。嫌われたかな。”
と感じたら
「たまたま悪い時に当たっちゃた。こんな時もあるよね。しょうがない。しょうがない。」
と見方を変えましょう。
他の人にそれとなく
「あの人、今日、何かあった?」と聞いてみるのもいいですよ。
例えば
「奥さんや彼女や友達とケンカした。」
「上司に呼ばれて何か言われた。」
「風邪をひいて体調が良くない。」など、
案外自分と関係ないことで機嫌が悪かったりするものです。
その原因を知り自分のせいではないことが分かれば気持ちは楽になりますよ。
疑心暗鬼の状態を作らないことです。
完全・完璧な人間なんていません。
常に色々揺れ動いているものです。
②『直す』
『人から直接何も言われないけど「ダメだな~」「このポンコツが」「邪魔だ」などと思われてるんじゃないかな~。』
と感じることがありませんか。
それが原因で人や人の目が怖くなったりします。
これは心理学でいう認知の歪みで読心術(証拠もないのに他人の考えを決めつけること)です。
情報処理の間違いなんです。
ですから、その間違いを直せばいいんですよ。
実際人の心なんて分かりません。
分からないのに勝手に決めつける必要はないんです。
「いや、私は人の気持ちが分かる。心が読める。だから間違いない。」と本気で思っている人がいるとしたら、
それこそ認知の歪みを直していく必要があります。
必要であれば専門医や心理カウンセラーにカウンセリングを受けましょう。
③『認めて引きずらない』
人から自分のミスを指摘された。
叱られた。
注意された。
なんか凹みますよね。
それが元で人や人の目が怖くなってしまいます。
“また何か言われるのではないか。これで合っているのか。”と
ビクビクして人の顔色を窺ってしまう。
そして、段々自分で自分をネガティブな思考に持っていって落ち込み始める。
悪循環の始まりです。
それを回避するには、
まず、素直にミスを認めて謝り修正することです。
次に、「今の自分はこんなものだよ。」と今の自分の力量を認めることです。
その上で自分に与えられたことをしっかりやることです。
更に、「やっちゃったものはしょうがない。次からは・・・」と
反省し開き直り、いつまでも引きずらないことです。
④『人の言動に一喜一憂しないで流そう』
仕事や学校やいつもみんなが集まる場所に行ったら昨日と違う雰囲気、空気感。
そして、自分に対するなんか違和感を感じる言動。
HSPの傾向が強い人ほど感じすぎちゃってしんどいよね。
そして、その場を何とかしようと思って空回り。
その結果、人や人の目が怖くなりビビってしまって何も出来なくなる。
思い当たる人、いるんじゃないですか。
こんな時は
「こんな日もあるさ。こんなこともあるよね。」と
人の言動に一喜一憂することなく気持ちを切り替えて流しましょう。
そして一日をやり過ごしましょう。
明日また変わっていますよ。
よくなっていると信じて。
⑤『目を合わせず、そして自然体で』
人が怖かったり人の目が怖かったりすると、
つい小さくなって人混みや人から避けたり距離を取ったり、
人と話す時も視線を逸らしたりしてしまいます。
また、無意識に表情に態度に現れたりします。
気付かれていないと思っても不思議と人は分かるもので、
こちらが嫌だと思っていると相手も感じるものです。
そして嫌われてしまう。
今までそんな経験はないですか?
そういう行動が
“あ~あ。まただ。こんな自分はいやだなあ。きらいだ。”
と自己肯定感を下げ自分が嫌になる原因になります。
された相手もいやな気分になりお互いが損をします。
こんな時は、
目を逸らすのではなく、鼻先に視線を持っていくといいですよ。
そして、
笑顔で、
体の力を抜いて、
変に構えないで、
眉間にしわを寄せず、
目を細めず、
呼吸を整えて自然体で接しましょう。
自分の心をフランクにすることです。
「私は、いつでもあなたを受け入れますよ。」
という意識を持つことです。
⑥『観察しましょう。そして慣れましょう。』
たくさんの人を観察しましょう。
見たことないですか。
アニメや漫画の登場人物で一見強面で「怖そう」と思っていたら意外と優しくて親切で他の登場人物がびっくりする人。
現実でもテレビのバラエティー番組の中などで登場する物凄く怖そうで怒らせたら何されるかわからない雰囲気の人が、
口を開いたら優しい口調で、親切で優しかったりすることってありますよね。
そうでなくてもあちこちでよく観察してみると顔に似合わずという人は沢山います。
(まあ、もっともそうでない見た通りの人もいますが)
何が言いたいかというと見た目と先入観で怖がってはいけないということです。
そして、そういう人達をたくさん見て慣れて下さい。
「無暗に怖がらなくていいんだ。何も怖いことはない。」
と強く意識することです。
まとめ
意外と人って相手の事を見ているようで見てないものなんです。
他人の事はどうでもいいと言っていいかもしれません。
もっとも自分の事で精一杯で人のことなどかまっていられないのかもしれませんが。
では、「人が怖い、人の目が怖い。」をどうとらえればいいかというと、
HSPの傾向が強いために起きる気にしすぎによる認知の歪み、
情報処理の間違いによるものと考えればいいかと思います。
平たく言えば
「私の事を〇〇と思っているに違いない。」
「何で私を睨むんだ。なんか悪いことしたかな。」などと、
勝手な思い込みで自分で自分をビビらせているんです。
ですから、認知の歪み、情報処理の間違いを修正すればいいんです。
自分自身に縛られることなく、囚われることなく、気持ちを軽くして
流れる雲の様にふわふわと毎日を送りましょう。