あなたには、こんなことはありませんか?
やったことに対して、
「これでいいのかな」
「間違ってないかな」
「何か言われるんじゃないか」
「こっちを見ている。何かやっちゃったかな」など、
初めてやってみたこと、手探りでやったことなどは当然不安になると思いますが、
特に人から命令されたことや頼まれたことに対しては、
OKが出るか出ないかその人の反応が気になるものです。
そして、いつも人の反応が気になり何をしても自信を持てない、
萎縮してしまう。
その結果、自分で自分にダメ出しして、
自己肯定感がだだ下がり、
「あ~あ。どうして私っていつもこうなんだろう。自分が嫌になる。」など
と悩んでしまう。
それが原因で心身を病んでしまう。
なんてことを避けるためには、どうすればいいかを見ていきます。
ちなみに、私自身がその傾向が強いので自分なりに分析した原因と対策を書いていきます。
参考になれば嬉しいです。
①『何故、人の反応が気になるのか』
意外と自分では気づかないものですが、
人には承認欲求(人から認められたい。自分を認めて欲しい。)があります。
それが強いと人の反応が気になります。
誰だって自分のやった事に対して認められたり褒められたいですよね。
認められたり褒められたりされると嬉しいですし
それによってモチベーションが上がり自信もつきます。
ただし、強すぎるとこれはこれで問題で
「私の事を見てよ。認めてよ。」
「私の方があの人よりすごいのに・・・。」などと
自己主張が全面に出て周りから敬遠されます。
これは嫌ですよね。そうならないように気を付けましょう。
では、「何故、承認欲求が強くなるのか。」ですが
その原因は生まれてから成人になるまでの生活環境にあります。
当り前のことですが、
人は、生まれてすぐに自立できるわけではありません。
親の愛情の下で保護されながら生きていきます。
ですから、親に認められることが子供にとって安心感になるわけです。
そして、少しずつ承認欲求を満たしながら成長していきます。
この時に、しょっちゅう怒られたり、
叱られたり、
やることなすこと否定されると、
“また叱られた。”
“今日は怒られないよね。大丈夫かな。”
“今これをやってもダメって言われないよね”
“いいのかな。”など、
いつも親の顔色を見て親の反応を気にするようになります。
また、ネグレクト(育児放棄)傾向の親の下では、
“ねえねえ、私を見て。私にかまって。”
“私ね。こんなに頑張ったよ。褒めて。”
“なぜ、私の方を見てくれないの。私を見て。”など、
いつも親の気を引くために親のご機嫌を取ろうとし、
親の反応を窺います。
更に、成長するにつれて今度は親だけでなく
いろいろな人(特に大人の人)に出会います。
その人達にも嫌われないように、
自分を認めてもらいたい、
気に入られたいという気持ちから
相手の反応が気になるようになります。
そして、これも一つずつ承認欲求を満たしていくことで
“よしやったぞ。出来た。”
“褒められた。これでよかったんだ。”
“OKが出た。よかった。”など、
自分に自信がついていき
周りに認められつつ社会に適合していきます。
この流れがうまく行かず、
承認欲求が満たされないと、
また、過剰になってもそれが積み重なって
人の反応が気になり悩む原因になるんです。
延いては人が怖い、人の目が怖い状態に繋がっていきます。
②『気にしすぎるとどうなるか』
気にしすぎるといつも
「これでいいのかな」
「間違ってないかな」
「何か言われるんじゃないか」
「こっちを見ている。何かやっちゃったかな」など、
人の顔色を窺ってビクビクしてして何も出来なくなります。
それが自信喪失に繋がり相手もそれを見て
「こいつはダメだな。」
「こいつには任せられないな。」など、
認めないレッテルを貼り、評価が下がったりします。
そうなると「自分は何もできない人間だ。」などと
自己否定したり、自己肯定感が下がり、
増々自分を追い詰めていく負のスパイラルに陥ります。
その結果、どうしたらいいか自分でも分からなくなり、心身を病む原因になります。
③『そうならないためにはどうすればいいのか』
「人の反応が気になって仕方がない。」という気持ちは外に出ることはなく、
自分の中でグルグル堂々巡りしていて、
その結果、
自分で自分をネガティブな方向に持っていき負のスパイラルに陥らせます。
また、
これって自分の人生なのに自分が主役、主人公になってないですよね。
分かりますか。
気付いてますか。
自分の人生なのに自分が脇役になっちゃっているんです。
自分がどっか行っちゃってるんですよ。
自分の人生です。
もう一度、自分を主役、主人公にしていきましょうよ。
その為には・・・。
ⅰ)一つ一つ確認を取る
面倒でもやった事に対して
「これで大丈夫ですか。」
「これでいいですか。」
「問題ないですか。」など、
一つ一つ確認を取りましょう。
“これでいいよ。と言ってくれないかな。”
“OKと言ってくれないかな”
と思っていても相手は分かりません。
声に出して自分から言うことです。
気付きましたか。
前者は自分が脇役で、後者は自分が主役です。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが言ってみましょう。
ⅱ)シミュレーションしておく
普段から「こう言われたらこう言おう」というパターンをできるだけ多く用意して
シミュレーションしておくのです。
人の反応が気になってしょうがない時って
自分の中へ中へと意識が向いていて自分の殻に閉じこもっている状態です。
だから咄嗟の時に反応できないのです。
いつ自分に振られてもいいように準備をしておく必要があるのです。
ⅲ)一人で抱え込まない
「人に認めてもらいたい。褒められたい。」という気持ちが強いと断ることが出来ず、
自分の許容量を超えて仕事を受けてしまい、
その結果どうしたらいいか分からなくなりお手上げ状態になります。
さりとて、
「あなたダメね。」
「やっぱりこうなったか。」など
ダメ出しされるんじゃないかと思って、
誰かに“助けて。手伝って。”とお願いする勇気も出ず
一人で抱え込んで八方塞がり状態。
こうならないためには、
やはり、ちょっと勇気を出して他の人にお願いして助けてもらうことが大切です。
その前に、これもちょっと勇気がいりますが、
報・連・相を取って自分の意思を他の人に伝えることです。
一人が抱え込める仕事量なんてたかが知れています。
周りを困らせるよりはいいですよ。
Ⅳ)言霊を利用する
自分で自分を褒めて、可愛がって、愛してください。
自分を褒める言葉をいっぱい自分に掛けて下さい。
言葉には言霊と言ってエネルギーがあります。
力があります。
褒める言葉は何でもいいです。
例えば
「(自分の名前)よく頑張ったね」
「(自分の名前)偉い偉い」
「今日も一日お疲れ様」
「良かったよ。すごかった。」
「出来たね。やったね!」など
いっぱいいっぱい掛けてあげてください。
そして、
ネガティブな考えや思いが出てきたら
否定したり打ち消そうとするのではなく流しましょう。
出てくるのだからしょうがないのです。
キリがないですよ。
いずれ止まります。
そうしたら今度は、
「こんな自分も自分だよ。こんな自分でもいいじゃない。」と、
そんな自分を認めて可愛がって愛してあげてください。
「なんとかなる。なんとかなる。大丈夫。大丈夫。」
「まっ。しょうがない。」
「まあいいか。」など
自分を励ます言葉を掛けてあげてください。
まとめ
人の反応が気になってしょうがない時って
自分の中へ中へと意識が向いていて
自分の殻に閉じこもっている状態です。
でもって、
自分で勝手に疑心暗鬼になって怖れ、
ビクビクしてしてしまっているのです。
ですから、
ちょっとだけ勇気を出して声に出して
今自分が気になっている事や、
やった事に対する答えを聞いてみましょう。
そして、困っているのなら助けを乞いましょう。
「迷惑をかけるんじゃないか。嫌だな。」
と変に気を使って、
一人で抱え込んで周りを困らせたり
心身を病んでしまっては元も子もなくなります。
ぶっちゃけ、人は人に迷惑をかけて生きているのですよ。
“おぎゃー”と生まれてすぐに自分で何もかも出来ましたか?
出来ませんよね。
更に、今まで誰にも迷惑を掛けずに生きてきたと自信を持って言えますか?
(私は、言えません。今もいっぱい人に迷惑を掛けていますから。)
迷惑を掛けることはしょうがない事なんです。
また、これも知っておいてください。
人が何かやるとき、100%自信を持ってやっている人は、ほとんどいないということを。
ほとんどの人は手探りでこれでいいかなと思いながらやっているのです。
で、やった結果、
誰からも何も言われなければOKと判断していることが多いのです。
ですから、
「まっ。こんなもんでいいんじゃない。」ぐらいの
軽い気持ちでやって、
不安なら一つ一つ他の人に確認しながらやっていけばいいと思います。
恐る恐るでいい。
震えながらでもいい。
ちょっとだけ勇気を出してみましょう。
1cm,いや、1mmだけでも前に進んだなと
感じられたらOKです。
凄いことです。