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自分と他人の動向に引きずられない

この時期(特に年度末)、

希望校合格、卒業、転勤、異動、栄転、左遷、派遣社員・派遣労働者・アルバイトの契約更新など

自分を含めて他人の動向が気になり心が落ち着かない。

 

なんてことはないですか?

 

自分の希望通り行けばいいですけど逆に他の人が希望を叶え、

自分は叶わなかった時は、

 

“どうして俺が(私が)・・・”

“何であいつが・・・俺(私)じゃないのか”

“俺(私)はここまで成果を出したのに・・・”

“俺(私)は何かしでかしたか”など、

 

なぜ?なぜ?

どうして?どうして?と

自問自答して頭の中で堂々巡り。

 

そして、

ショックで落ち込み、

悩み苦しみ、

ネガティブな思考からの負のスパイラルに嵌ってしまう。

立ち上がれないほど打ちのめされる。

 

その結果、

精神を病んで適応障害やうつ病になったり、

会社を辞めたり、

引きこもったりなど

 

社会生活、

自分の人生からのカミングアウト。

 

なんてことになりかねません。

 

そこまでいかなくても多少はショックで落ち込みますよね。

 

「全くないよ。」という人はすばらしいです。

 

また、そんな状況を引きずることなく切り替えが早い人はすぐ立ち直れます。

 

が、そうでない人はどうすればいいか、

自分自身を自己分析して原因を探りながらその方法を考えてみましょう。

 

参考になれば幸いです。

 

◎自意識過剰になっていないか

 

自分の評価・レベルを高く見積もっていませんか?

 

「自分なんてまだまだ。」

「自分なんてダメダメ。」

「自分なんてこんなもの。」

と口では言っていても、心の中ではどこか

 

“自分ってあいつらよりすごいんだぞ”

“自分のレベルはあいつらより遥かに上だし”と

思っていませんか?

 

大体が人は、なんだかんだ言っても自分が可愛いので、

つい自分を高く見積もってしまいます。

 

だから、ショックで落ち込み、悩み苦しむのです。

 

得てして自分の評価と他人の評価は違います。

 

どうしても低く見られます。

 

一度、自分自身を客観的に俯瞰的に冷静に見つめてみるといいですよ。

 

「あっ。自分ってこんなもんだったんだ。」と

 

気付けばショックで落ち込むことから早く立ち直れるのではないですか?

 

ただし、やりすぎて自己否定して自己肯定感を下げては駄目ですよ。

そこは注意しましょう。

 

◎承認欲求が強すぎないか

 

承認欲求(人に認められたい。認めて欲しい。という欲求)が強いと、

 

当然、

見てアピール、

頑張っているアピール、

解ってアピール、

褒めてアピール、と

アピールが止まりません。

 

 

それが認められないと

「なぜ、解ってくれないの」

「なぜ、評価してくれないの」

「なぜ、私じゃないの」と、

これまた、ショックで落ち込み、悩み苦しむのです。

 

自分で自分を精神的に追い詰めていきます。

 

人は、

誰しも人から認められたいし、

褒められたいし、

良い評価を貰いたいものです。

 

人から嫌われたい、怒られたいと思っている人は誰もいません。

 

ですから、ほどほどにしておくのがいいのです。

 

ちゃんとやっていれば、

ちゃんと評価してくれますよ。

ちゃんと認めてくれるし、

褒めてくれますよ。

 

信じましょう。

 

◎思い込みが激しくないか

 

「絶対〇〇だ。」

「〇〇に間違いない。」

「いつもこうだ。」

「やっぱりな。思った通り。」

「〇〇でないとおかしい。」など、

 

自分のやることや考えることに自信を持っている人、

またそう思っている人や、

心理学でいうところの一般化、結論の飛躍、感情的決めつけの思考の人に多いのですが、

自分の評価やレベルが人よりも高いと思い込んでいて

自分の思うとおりに行かない時に

 

“なぜ、自分じゃないんだ。おかしいだろ。”

“自分の評価が低すぎる。”

“くそっ。自分の希望が通らなかった。”など

 

のような感情が湧いてくるとショックで落ち込み、悩み苦しみます。

 

自分で自分を精神的に追い詰めていきます。

 

ですから、そうならないためには、

 

一旦立ち止まって

「その考えは、本当に間違ってないか」

「他の考え方は出来ないか。」

「他の見方はないか」

「他にいい方法はないか」と

 

自分の一つの考えや見方や方法に固執することなく多方面から見てみることです。

 

自分による自分の評価も別の角度から見てみると違ってくると思います。

 

思い込まないことです。

 

◎妬み、嫉妬が強くないか

 

人は、何かを基準にしてそれと比較して

自分のその時その時の立ち位置を決めています。

 

それが自然でも、時間でも、行動でも、他人に対してもです。

 

例えば

 

「日が出るのが早くなった。日が沈むのが遅くなった」

「今日は時間が経つのが遅い」

「あの人はやることが早い」

「あの人は綺麗だ。かっこいい。背が高いな。」など、

 

ごく自然に当たり前に比較しながら生きています。

 

人は何か比較するものがないと動けないのです。

地図も何も持たされず砂漠に放り出されるようなものです。

 

特に人間関係においては

 

「あの人に比べて私は・・・」と

 

良いにつけ悪いにつけ、

 

人と優劣をつけたがります。

 

それが、妬み嫉妬という感情を生み出します。

 

全くない人はいなくて誰でも持っているものです。

 

それが良い方に働くと

 

よし。あいつに負けないように頑張ろう。」

「自分も絶対成功させるぞ」

「あの人より綺麗になってやる」など

 

自分を鼓舞することになり、

自分を成長させるきっかけになります。

 

しかし、悪い方に働くと

相手を羨んだり恨んだり憎んだりと負の感情が強くなり、

他人の足を引っ張ったり、

周りを巻き込んでとんでもないことになったりします。

 

当然 自分自身もおかしくなっていきます。

 

そうならないためには、

 

比較対象を他人ではなく自分自身に持っていき

 

「昨日のじぶんより今日の自分。今日の自分より明日の自分。」と

 

日々 進歩していく自分を意識することです。

 

他人の事はどうでもいいです。

 

大切なのは自分自身がどう生きるかに焦点をあてることです。

 

◎敵愾心に囚われていないか

 

ライバルと思っている相手に対して

 

“あいつだけには負けたくない。”

“あいつよりも成果を上げてやる。”

“あいつよりももっと上に行ってやる”など

 

敵愾心を燃やすことにより

自分を鼓舞し

自分の成長に繋げていく分には良いのですが、

 

それに囚われすぎてしまうとこれが厄介で、

ライバルの足を引っ張るだけでなく、

陥れようとしたり、

恨み憎しみに変わり最悪、犯罪行為に及ぶ可能性があります。

 

そうならずに上手くコントロールするには、

 

相手を認め、

相手の良いところ自分に足りないところは取り入れ、

自分にも相手に負けない良いところがあると認めることです。

 

「あいつは良いライバルであるだけでなく良い友である。」と

 

意識することで、

 

もし自分より先に出世したり

希望する場所へ転勤したり部署異動したりしても

素直に喜べるでしょうし、

 

「よし、次は自分の番。」と

 

前向きに頑張れるでしょう。

 

まとめ

 

この時期(特に年度末)は、

社会的環境の変わり目で、

 

何かと心が落ち着かず不安になったり、

なんか落ち込んでみたり、

人の動向が気になりそわそわしたり、

といろいろ気持ちが揺れ動きます。

 

ましてや「あいつだけには・・・」と思っている相手が

自分より上にいってると思ったり感じたり、

実際人事の上でも

社会的にも

上に行ってる場合には、

 

尚更です。

 

多少でもショックで落ち込み、

悩み苦しみますよね。

 

それが行き過ぎないようにすることが大事な事なのです。

 

ネガティブな思考からの負のスパイラルに嵌ってしまわないようにすることが必要です。

 

そのためには、

 

まず、

今の自分を取り巻く状況を客観的に受け入れましょう。

 

次に、

他人ではなく自分自身に目を向け

自分自身を客観的に負俯瞰的に見てみましょう。

 

そして、

一旦立ち止まって冷静に自分の気持ちを整理しましょう。

 

時には自分の歩んできた道を振り返って、

 

自分が出来た事出来なかった事、

良い所悪い所、

足りない所など拾い出して

 

少しでも良い方に、次に繋げましょう。

 

相手にするのは他人ではなく自分自身ですよ。